コロナ禍でビデオ会議や生配信の需要が増したことにより、音楽をやってない人でもマイクを買うという話を聞くようになりました。
一言にマイクと言っても様々な種類があるので選ぶのも大変ですが、ざっくりと「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」のいずれかにするかという選択肢がありますので、それぞれの特徴・メリット・デメリットをまとめました。
DTM歴・楽曲制作歴20年以上なのでいろいろとマイクは触ってきてます。その知見を生かしてビデオ会議や生配信に向いたマイクもいくつかご紹介しますね。
目次
ビデオ会議・生配信にダイナミックマイクを使うメリットとデメリット
ダイナミックマイクを使うと周りの音を拾いにくいため、環境音を入れたくない場合に適しています。
エアコンの音、キーボードを打つ音、衣擦れなどを入れたくない場合には便利です。
ただし、コンデンサーマイクよりもマイクに近付かないと本領発揮しないため、マイクから離れて使うとしたら適していません。
画面にマイクが入っても良いのであればダイナミックマイクでも問題ないと思います。
ダイナミックマイクの代名詞であるSHURE SM58。ハンドマイクで使っても雑音が入りにくく、頑丈なためライブハウスなどではよく使われているマイクです。ただ、結構近づいて喋らないといけないマイクなのでビデオ会議や生配信にはあまり向いてません。
使ったことがあるわけではないですが、ダイナミックマイクの中でビデオ会議・生配信との相性が良さそうだと思ってるのはSHURE SM7Bです。YouTubeで使ってる人を見たんですけども音質かなりよかったです。
ビデオ会議・生配信にコンデンサーマイクを使うメリットとデメリット
コンデンサーマイクは感度が高く、少し離れた場所に置いてもクリアに音を拾ってくれます。
楽器や歌を録音するために使われるようなマイクなので高性能なものが多いですし、種類が豊富で予算や用途に応じて選べるのも強みです。
比較的安価なマイクを選んでもビデオ会議用と割り切れば十分過ぎますし、生配信でよく見るマイクも1〜3万円程の価格帯のマイクが多く見受けられます。
デメリットとしては周りの音を拾いすぎることです。入力レベルや配置場所を調整できれば強力な武器になりますが、感度の良さがデメリットになり得るということですね。
友人の話だと、「ペタペタと音がするなと思ったら背後から猫が歩いてきていた」ことがあったそうです。
僕が使っているのはaudio-technica AT2035というマイクなんですが、こちらはオーディオインターフェイスが必要になるので、USB接続ができる「audio-technica AT2020USB+」が手軽に使えておすすめです。
ピンマイクという選択肢も
個人的には、ダイナミックマイクでもコンデンサーマイクでもない、「ピンマイク」はかなりおすすめです。
マイクと口の距離が常に一定で音量のブレがないですし、環境音も拾いにくく話し声をクリアに届けることができます。つまり、ダイナミックマイクの弱点であるマイクとの距離を近づけないといけないというデメリットを解決してくれたマイクという位置付けですね。
デメリットとしては、ピンマイク自体の選択肢が少なく、安物は音が悪く、音質が良いものを求めるとそこそこ高いということですかね…。
ピンマイクについてはいくつか記事を書いてますので、こちらも参考にしてみてください。僕はビデオ会議でも使ってますし、生配信や動画の撮影では特に便利だと感じてます。
オーディオインターフェイスを導入する場合
ダイナミックマイクのところで紹介したSM7Bなどはオーディオインターフェイスを使う必要があるため、オーディオインターフェイスの選び方についてもご紹介しておきます。
別途記事を書いてまして、こちらの記事には解説動画も貼ってあります。
最後に
最近まではピンマイクしか使ってなかったんですけども、1日に何回もビデオ会議があることもあり電池切れのリスクを避けるためにコンデンサーマイクも導入しました。
マイクスタンドを使ってますが、こちらもビデオ会議用途であれば机にマイク用のアームをつけて設置する方がスマートかなと思いはじめまして、そちらも検討しています。
マイク選びだけでなくマイクスタンド・アーム選びもなかなか奥が深いですね。また購入した際にはご紹介したいと思います。