高校からギターを始めた軽音楽部の生徒が悩んでいることと実際に教えてきたテクニック・知識

高校からギターを始めた軽音楽部の生徒が悩んでいることと実際に教えてきたテクニック・知識
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友人が教師を務める学校の軽音楽部にギターを教えに行く機会がありました。

高校に入ってからギターを始めた子が多く、ギターを始めてから数ヶ月〜3年未満の子たちがどんなことに悩んでいるのかなんとなく見えましたのでご紹介します。

高校の軽音楽部の生徒が悩んでいること

僕が行った高校の生徒たちには主に演奏について悩んでることを聞き出してみました。

何人かの子は「この曲の弾き方が知りたい」とか、「この音作りはどうやってるのか知りたい」という具体的な疑問が出てきたんですが、ほとんどの子は「何が分からないのかが分からない」状態でした。

おそらくこれは環境にもよると思うんですが、先生がバンド上がりではないこともあって楽器について教えられないみたいなんですね。外部からの講師を招いたのも今回が初めてだったそうで、普段は先輩から教わるくらいしかできないとのこと。

そうなると、楽器の基礎部分がごっそり抜けてしまうので、よほど練習好きの子じゃないと上手くならないのかなと思いました。

彼ら自身が何が分からないかを分からないものの、実際に話を聞いたりこちらから「これできる?」って投げかけると出来ないことが少しずつ浮き彫りになってきたので、片っ端から教えてきました。

時間の都合でかなり駆け足になったので、YouTubeで順番に解説動画を作って見せていけたらと思ってます。

高校生たちにギターや音楽について教えたこと

僕が技術指導に与えられた時間は2時間で、午前の部と午後の部という形で区切られていたため、午前中は技術的なことを教えて午後は知識的なことを中心に話しました。

高校生たちに教えたギターの技術的なことと、音楽理論などの知識的なことをまとめておきます。

ピッキングとリズム感を鍛えた方が良い

まず授業の始めに、生徒たちに好きなように好きなフレーズを弾いてもらいました。そこで洗い出せたのが「右手の拙さ」でした。

僕が高校生の頃を思い返すと、ギターって左手が難しいイメージがあったんですが、どんどんギターにのめり込んでいくといかに右手が難しいかということがわかってきます。

例えばピッキングの強弱でニュアンスつけるためにはピッキングの強も弱も弾ける実力がないと表現しようがないわけですが、ピッキングを強くするっていうのは力でどうにかなる問題ではないですからね。強くピッキングをするという技術が必要なわけです。

そして、リズム感もクリック練習してないんだろうなという印象でした。僕も高校生の頃はクリック練習って真面目にやってなかったので気持ちはわかります。最初の頃って上手くなるかどうかよりもまず曲を弾きたいですからね。

その両方を習得するための手っ取り早い上達方法として「レコーディング」を勧めておきました。客観的に聞くことが大事なんですよ。リズムを可視化できるのもメリットですし。

僕自身もレコーディングをガチでやるたびに成長していると思っているので、レコーディングはガンガンやった方がいいですね。

最低限の音楽理論は覚えておいた方がコピーも楽になる

生徒の中にタブ譜を見てコピーしているという子がいまして、それ自体は全然問題ないんですが、その曲をただ覚えるだけだと理屈としてわかってないため、次の曲を覚えようとしたときに前の曲で覚えた知識や技術を使えないということがあるんです。

僕の大学時代の友人がそうだったんですが、この曲はこういうポジションでここを押さえて弾くということしか覚えてないため、次の曲に取り掛かるときにまたゼロから覚えないといけないような状態で、曲をコピーするだけなのにえらい労力かけてたんですよね。

基本となる「ダイアトニックコード」くらいは覚えておいて、覚えた楽曲を音楽理論に照らし合わせて理解していくと、次の曲をコピーするのが絶対早くなるので、まず簡単な音楽理論は覚えてしまいましょう。

最後に

その他にもオクターブ奏法やチョーキングをしたことがない子に実際に教えたり、音楽理論からちょっと踏み込んで楽曲のアレンジをするならコードの構成音を理解してそこからフレーズを組み立てると良いという話まで、いろいろと話すことができました。

YouTubeで音楽について情報発信しようと思ってたタイミングだったので、彼らを上達させるためのコンテンツを作ろうという思いましたよ。これからはギター始めたばかりの子達に届くような動画撮影していこうと思います。

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