格闘ゲームの大会に出場したり配信で観戦したりするときに、試合のルール説明で「BO3」や「FT2」といった言葉を聞くことがあります。
初めて見ると何の略なのか分かりにくいですが、「何本先取で勝敗を決めるか」を示す用語です。
今回はこの「BO(Best of)」「FT(First to)」という言い回しの違いと、格ゲー特有のセットの数え方について簡単にまとめてみました。
「BO3」「BO5」は何セットやるかの上限を示す表記
「BO」は「Best of」の略語で、「最大◯試合のうち、より多く勝ったほうが勝利」という意味です。
- BO3(Best of 3):最大3セットまで試合を行い、2本先取したプレイヤーが勝利
- BO5(Best of 5):最大5セットまで試合を行い、3本先取で勝ち
ポイントとしては、「BO3=2本先取」や「BO5=3本先取」と、表記の数字と必要な勝利数がズレていることです。
この点が初見だと混乱しやすいところかもしれません。
「FT2」「FT3」は勝ち数そのまま
「FT」は「First to」の略で、「先に◯本取った方が勝ち」という意味です。
- FT2:2本先取
- FT3:3本先取
こちらは表記の数字=必要な勝利数なので、「2先」や「3先」と同じ感覚で理解しやすいのがメリットです。
ただ、日本の大会でのルール説明ではBOを主に使っている印象があり、海外選手の会話の中にはFTがよく出てきてます。
日本語では「○先」という言い方が定着
日本人同士の会話の中では「2先(にさき)」「3先(さんさき)」という言い回しがよく使われます。
これは「2本先取」「3本先取」をカジュアルに表現した言い回しです。
「先取(せんしゅ)」の略称なのに「さき」であることがややこしいかもしれませんが、この言い回しで定着しています。
あまりに一般的な言葉になっていることから、大会ルールで「BO3」と書かれていても、「これって2先ってことだよね?」と確認する人も多いかもしれません。
ラウンドとセット
格闘ゲームのタイトルによって様々ですが、大体の場合は「2ラウンドか3ラウンド先取できた人が1セット獲得」というルールです。
例えばスト6のランクマッチの場合、「2ラウンド先取で1セット」とカウントされ、2セット先取した方の勝利というルールです。
BO3であれば、2ラウンド先取を最大3回行い、2セット取れた方のプレイヤーが勝利となります。
鉄拳8では3ラウンド先取のルールがほとんどなので、この辺りはゲームによって、または大会によって変わる点に注意が必要です。
最後に
以前からBO3っていう言い回しと2先っていう言い回しで数字がズレるのが分かりにくいと感じてました。
そのせいで初心者の方が混乱してそうだなと思ったので、この記事が誰かの役に立てたら幸いです。