音楽理論を学んだことでできるようになった作曲と編曲のやり方

音楽理論を学んだことでできるようになった作曲と編曲のやり方
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僕なりに考える音楽理論を学ぶことで得られるメリットという記事を書きました。

僕は音楽理論を学びたいっていう欲求が先にあって、その結果作曲や編曲に活用できるようになったタイプなんですけども、学んだからこそできるようになったテクニックというか、作曲・編曲でやってることを挙げてみます。

自然な転調を狙ってできる

転調は理屈を知っているとスムーズにできるんですけども、ある程度音楽理論がわかってないと闇雲にいろんなパターンを試さないといけないため、作業効率が悪いです。

メロディーの音域的に転調したい時とか、いい意味での違和感を持たせたいとか、楽曲に彩りを加えたいとか、いろんな考えがあって転調をすると思いますけども、理論的に転調ができるとめちゃめちゃ便利です。

もちろん、僕も深い音楽理論を知っているわけではないため、適当に弾いたらうまくいった転調パターンもあります。

また、誰かがやっていた転調をいくつも引き出しにしまってありますので、要所で引っ張り出してくることもあります。

でも、転調の理屈を理解していることで、スムーズに活用することができるのは強みです。

ボイシングを理屈で組み立てることができる

鍵盤のバッキングを考えたり、コーラスワークを考える時、聴感上の気持ちよさだけではなく、理屈でボイシングを組み立てられるようになりました。

僕は音楽系の大学ではなかったんですけども、僕が卒業した東海大学はいろんな学科があって、卒業単位に含まれなくても履修できる授業の中に和声学がありました。

そこで学んだ知識が今でも生きています。

例えば、僕はギターは得意ですけど鍵盤はあまりうまく弾けません。そうなるとピアノのバッキングはざっくり鍵盤で弾いたものを調整していくことになるんですが、その調整の際に理屈で組み立てることができるためサクサク打ち込んでいけます。

先日依頼をいただいた楽曲にはブラスアレンジを入れる必要があったんですけど、僕は普段ブラスってあんまり使ってなくて。それも理屈で組み立てていけたので、音楽理論を学んでてよかったなと思いました。

メロディーを理屈で作ることができる

主旋律に関しては感覚で作ることが多いです。パッと浮かんだメロディーに対してギターで雰囲気を確かめてから打ち込んでいくという流れで作ったりしてます。

最初に浮かんだメロディーがめちゃめちゃいいものだったらこのまま最後まで作りきれますが、サビ頭だけいい感じで他が浮かばないとか、誰かの曲っぽいからちょっと変えたいっていうケースも少なくありません。

そんな時に、音楽理論を知っていると、メロディーをどう変化させるかを感覚ではなく理屈で作り込むことができます。

また、最初から理屈でメロディーを作ることもあります。例えば、サビ頭のメロディーを作る時に、その時のコードに対する6thの音から入ろうとか、9thの音から入ろうとか。音の高さが決まったら次にはどういう音がどのくらいのタイミングで来るのかとか。

こっちの作り方は、コード感とかリズムパートの雰囲気が浮かんでいる時に使うテクニックで、メロディーをある程度どんな方向性で進めていくのか、最初のポイントだけを決めてしまって、そこから先は感覚で作っていくっていうやり方です。

こういう作り方ができるのは、音楽理論を学んでいたからこそだと思ってます。

最後に

音楽理論を学んだ方がいいかどうかは、学びたいかどうかでしかないと思ってます。

どっちがいいとか悪いとかじゃなくて、自分が作りたい音楽がアウトプットできているのであれば現状のまま突き進んでいいと思います。

少なくとも僕は音楽理論を学ばないっていう選択肢は思い浮かびもしなかったので、勉強したい欲求のままに学んでよかったと思ってます。

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