「動画を回す」という、比較的最近生まれた日本語の話

「動画を回す」という、比較的最近生まれた日本語の話
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映像制作

最近YouTubeで「動画を回しています」という言葉を聞きます。

撮影をしているという意味で使われていますが、冷静に考えると「動画」を「回す」ってすごく不思議だなと思っていて。

今回は、いつからか定着した日本語「動画を回す」について考えてみます。

映像業界用語「カメラを回す」

動画を回すの元の言葉は、テレビなどの映像を撮影する業界で使われている用語「カメラを回す」です。

カメラを回すは、録画メディアがテープの時代に文字通り回っていることから、カメラを回すという言い回しで定着した用語のようです。

「緊急で動画を回しています」が一般化

僕の記憶だとヒカルさんが緊急で動画を回してると言っていた記憶ですが、「緊急で撮影しています」だったかもしれないのでその辺りの記憶は曖昧です。

ただ、そんなに昔の話ではないと思います。ここ5,6年くらいで緊急動画を出す文化が一般に定着して、いつの間にか「緊急で動画を回しています」という文言も定着した印象です。

実際に「緊急で動画を回しています」と冒頭で発言している動画のサンプルがこちらです。

逆に「緊急で動画を撮っている」と表現をしている例がこちら。

最後に

元々の日本語としておかしいと感じるものでも、納得できたら受け入れる派なので、今では割と違和感なく見れるようになりました。

ただ、最初にこの言葉を聞いた時は違和感がすごくて、なんでみんな気にならないんだろうなと思ってましたけどね。

少なくとも、僕は自分では使わない言葉だなとは思ってます。

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