カプコンの営業利益が2倍近くに!旧作が売れ続ける理由とは?

カプコンの営業利益が2倍近くに!旧作が売れ続ける理由とは?
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カプコンの営業利益が2倍近くまで伸びたっていう話をネットで見かけました。

調べてみると、その背景にはゲーム業界全体の構造的な変化がありそうです。

特に、デジタル化とグローバル展開によって、旧作が長く売れ続ける環境が整ってきたのが大きな要因だと思われます。

ハードに依存しないSteamの強み

昔はゲーム機が数年で更新されたら、新しいゲーム機で以前のゲームタイトルを遊ぶことができませんでした。

現在はPSにしてもSwitchにしても、新しいゲーム機で旧作を遊ぶことはできますが、何よりハードに依存しないSteamというプラットフォームの存在がでかそうです。

ハードもソフトも存在しないため、買うハードルが下がって、やりたい時にすぐポチれます。

これって音楽業界に似ていると思っていて、CDではなくダウンロードやストリーミングで聴くようになったことで、昔の作品を手軽に聴けるようになりました。

僕自身、昔の曲をCD買ってまで聴こうとは思いませんが、久しぶりに聴きたくなってサブスクで聴くことがあります。

同じように、昔のタイトルもSteamで手軽にプレイできるようになったため、数年後に懐かしの作品を買う可能性は高いです。

旧作をプレイするストリーマーの宣伝効果

YouTubeやTwitchなどで旧作をプレイするストリーマーがいて、それを観た視聴者が旧作を買う流れがあるようです。

ストリーマーの影響力が高まる中、すぐに購入できる環境が整ったことで、旧作の売上が伸びる流れが生まれているようです。

海外での売り上げも大きい

モンハンは海外売上の比率が高く、特に海外展開がしやすい環境が整っているのも大きな要因のようです。

2021年販売の「モンスターハンターライズ」は、初年度に480万本売れたのちに、現在では累計1,270万本に到達。

2017年に発売した「モンスターハンター:ワールド」は、モンスターハンターライズ以降の作品があるにも関わらず、毎年数十万本売れ続けているそうです。

まとめ

昔は「新作を売る」ことがビジネスの中心でしたが、今では「旧作が長く売れ続ける」ことで、ゲーム業界の収益モデルも変わってきているようです。

こうした変化によって、企業にとっては利益率の向上につながり、ユーザーにとっても過去の名作に手軽に触れられるメリットがあります。

今後も旧作の売上がゲーム業界の収益を支える重要な要素になっていくのではないでしょうか。

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