僕はZoomのF2というピンマイク型レコーダーを愛用していて、32bit floatレコーディングによって「レベル調整せずに音割れしない」ところが気に入ってます。
Zoom F2は2万円ちょっとしたんですが、2024年1月26日に発表された「H1essential」というレコーダーが11,900円という安価な価格設定なのに機能が盛り盛りでかなりすごかったので、ざっくりと何がすごいのか解説します。
32bit floatレコーディングできるレコーダーはまだ希少
32bit floatでのレコーディングは、音楽制作現場でも少しずつできるようになってきました。ソフトとハードの両方が対応してないとできないため、あのLogic Proでさえ2023年11月のアプデでようやく対応したくらいです。
ハンディーレコーダータイプとなるとまだまだ数が少なく、場合によってはオーバースペックな製品を選ばざるを得ないような状況でした。
選択肢が少ない中で、ようやく安価なラインナップとして登場したのが「H1essential」というわけです。
マイクを別途用意しなくても良い
Zoom F3というレコーダーは小型で取り回しやすく、かなり人気の製品でした。
僕もずっと欲しかったんですが、在庫が長い間復活しなかったんですよね。(在庫が復活した現在は、僕の熱も冷めて一旦冷静に見守ってたらH1essentialが来た、っていう感じです。)
H1essentialはマイクもついているタイプのハンディーレコーダーなので、ケーブルも必要なく、これ一つ持っていくだけで録れる手軽さが最高です。
僕がイメージしてる用途としては、常に鞄に忍ばせておいて、突然フィールドレコーディングをしてみたり、撮影現場でピンマイクをつけた上で、何かのトラブルで録音できてなかった時のためのサブとして置いておくのも良さそうだと思いました。
ピンマイクも接続できる
H1essentialはマイク入力端子(ステレオミニプラグ)がついていて、ピンマイクを別途接続することも可能です。
F2の半額の製品なのに、F2と同じ使い方ができるのはすごすぎます。
ピンマイクって人数分用意しないといけないので、例えば4人の対談があった場合、僕の手元にはF2が3台しかないので、H1essentialを1台持っておけば買い足さなくても収録できることになります。
先ほど紹介したようなサブとして録音する用途だけでなく、ピンマイクの補欠としても活躍してくれるのは素晴らしいです。
オーバーダビングや再生速度調整機能もついている
楽器メーカーだけあって、映像制作者だけでなく音楽制作者にとって使いやすい機能も備えているようです。
特に気になったのはオーバーダビング機能。僕はよくスマホに思い付いた曲を録音するんですが、コードとメロディーをそれぞれボイスメモに録音しておいて、後で聞き返しながらLogic Proで再現してます。
H1essentialでオーバーダビングができるのであれば、コードを弾いたのちにそのコードの上にメロディーを乗せられるわけです。操作感や何トラック重ねられるのかなど詳細は分かってませんが、2トラックだけだとしても個人的にはかなり便利です。
また、再生速度を調整できる機能もついているそうで、コピーのお供に活躍してくれそうです。
最後に
これまでもハンディーレコーダーはいろいろと買って使ってきましたが、安価で小型でマイク付きで音割れしないという、当面これを超える製品ってなかなか出てこないんじゃないかと思えるほどです。
久しぶりにガジェットでワクワクしました。鞄に忍ばせて置けるレコーダー欲しかったんですよね。
あとは使ってみないと音質がどんな感じかわかりませんが、仮に備え付けのマイクの音質が気に入らなくてもラベリアマイクをつけてピンマイクとして使えるので、買って損はないと思ってます。発売が楽しみです。