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ギターをリアンプするために使う機材と手順

ギターをリアンプするために使う機材と手順
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現在制作中の新しいシングルのギターはリアンプすることにしました。

リアンプの作業工程をご紹介します。

ギターのリアンプとは

ギターを録音するときには2つの選択肢があります。

  • アンプを鳴らして録音する方法
  • ラインで録音する方法

予算と時間があればアンプを鳴らして録るのがベストです。

しかし現実問題としてスタジオでアンプを鳴らす環境がなかなかないためライン録音という選択肢を取ることが多いです。
ライン録音は音質がちょっとあれですけど、自宅で録れるため手軽に何テイクでも録れるというメリットがあります。

アマオトは1st,2ndシングルではアンプ録りとライン録りを混ぜたのですが、3rdシングルと今回の4thシングルのレコーディングはすべてラインで録音しました。

ライン録音したものにアンプシミュレーターをかけるだけでも十分カッコ良く仕上がります。実際3rdシングルのナミダは全部そうやって録音しました。(アコギはマイク録りだったけど)

4thシングルではアンプ録りとライン録りの良いとこ取りをするために、ライン録りしたギターをアンプを通して録音しなおす「リアンプ」という手法を使いました。

リアンプに必要なもの

用意するものは

  • DAWソフトを走らせるマシン
  • オーディオインターフェイス
  • 「Reamp」
  • マイク
  • アンプ
  • ケーブル

DAWソフトを走らせるマシン

今回はエンジニア所有のMacBook Proを使いました。

▼DAWソフトはPro Tools。ここに事前に録音したギターのすべてのデータが入ってます。
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オーディオインターフェイス

音の出入り口です。「Reamp」に送る出口でもあり、アンプからの音をマイクで録音する入口でもあります。

▼エンジニア所有の003 Rackを使いました。

「Reamp」

「Reamp」はリアンプをするためのアイテムです。名前がまんまなのでややこしいですが。

▼今回使ったのは僕所有の「RADIAL X-AMP」です。
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▼知らなかったんですが、JCRという製品もあるようですね。

これを通す事で、パソコンから送った信号をアンプのインプットに入力するのに最適なインピーダンスに合わせてくれます。

マイク

キャビネットの前に立てるマイクです。

使ったマイクはBlueのBlueBird(私物)と、SHURE SM57(エンジニア私物)、AKG C3000B(私物)。

▼BlueのBlueBird。ルックスが好きで買ったものですが、結構いい働きしてくれます。
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▼昔買った頃は7万円くらいしたんですがいまはこんなに安くなってます。

▼定番のSHURE SM57。結構こっちの方がよかったりするんですよね。
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▼AKG C3000Bはアンビエント用に使いました。
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アンプ

ライブでも普段使ってるMarshall JCM2000と、最近好きなHughes&Kettner DUOTONEを使いました。どちらもスタジオの機材です。

▼定番のMarshall JCM2000です。キャビネットも常設のMarshallのキャビ。
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▼Hughes&KettnerのDUOTONE。キャビネットはこちらもスタジオのHughes&Kettnerのキャビを使用しました。
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▼このように2台並べてセッティングして、場合によって使い分けました。
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今回はPRSとストラトで録っておいたので、アンプもギターに応じて細かくセッティングしましたが、基本的にはHughes&KettnerのDUOTONEメインでいきました。

クリーンも歪みも超好みの音なんですよね。

ケーブル

ケーブルは当然必要ですね。

Mac⇒オーディオインターフェイス⇒Reamp⇒アンプ
という流れの「⇒」のところはすべてケーブルでつないでいきます。

アンプからの音はマイクで拾ってヘッドアンプなどのアウトボードの機材を通ってオーディオインターフェイスへ。

その他の機材

あとは必須ではありませんが、音を良くするためにいくつか機材を持ち込みました。

▼エンジニア所有のアウトボード類。上からCHANDLER LIMITED TG2(ヘッドアンプ)、UREI 1178(コンプ)、n-TOSCH E4132(SSLのEQ部分を抜き出したEQ)、digidesign 003 Rack(オーディオインターフェイス)。
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▼音は関係ないですけどレコーディングエンジニアに人気のKensingtonのトラックボール。僕も愛用してます。
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▼一応用意しておいた僕のメインの歪みエフェクターNova Drive。レコーディングではアンプで歪ませちゃうので活躍の場がなかったです。
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▼まず最初にPRSで実際に弾いて音作りしました。最初弾いただけであとはたたずんでただけですけど。
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▼地味に重要なのがスタジオの鏡を覆ってくれるカーテン。リハスタはだいたい鏡があるものですがあれが響いちゃうんですよね。カーテンで反響を抑えます。
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最後に

そういえば先日池袋のスタジオノアに行ったら「リアンプ貸出し始めました」って壁に貼ってあったので、Reamp持ってない人も手軽にリアンプができますね。

レコーディングを手軽で低予算でカッコ良くしたい人にはおすすめです。